GALLARY

*Seno Itsumi*
×園児
「ねーねーお姉ちゃん。あのお兄ちゃん、お姉ちゃんの彼氏?」
×啓人
「は?」
×いつみ
「え? か……彼氏っ!?」
×園児
「ちがうの? 毎日チューしてるんじゃないの?」
×いつみ
「いやいやいやっ、そういう関係ではない、かなっ」
×園児
「えー。なんだ、つまんない」
×いつみ
「つ……つまんないかぁ~。ごめんねぇ~」
×
 リアル幼女のませっぷりに押し巻けて、
 瀬能さんの口調が普通に戻ってしまった。
×
 仕方ない、一度リセットしよう。
 この光景をずっと見ている罪悪感も募ってきたし。
×啓人
「うー? なにこのにおいっ」
×いつみ
「え? におい?」
×啓人
「うっわぁあ! くさーい!
 いつみちゃん、おならしたっ!?」
×いつみ
「へっ!? し、してないよ!?」
×啓人
「本当にー?」
×いつみ
「本当だってば!
 いきなり女の子になに聞いてるのっ!?」
×啓人
「いや、えーっと……その返し、結構刺さるんだけど」
×いつみ
「ぇ……? どういう意味――」
×いつみ
「あ、ごごごご、ごめんなさいっ! そっか、そうだったっ」
×いつみ
「うん! あはは、おならでたー♪」
×啓人
「わー! おなら妖怪だー! 逃げろー!」
×いつみ
「えーっ!? ちょ、ちょっと! 置いていくのはやめてぇ!」
×
 砂場から逃げ出したあとで振り返ると、ものすごいスピードで
 瀬能さんが追いついてくる。
×いつみ
「はぁっ、はぁぁっ……永倉くんは悪魔なのかな!?」
×啓人
「いえいえ、善良な天使くんだよ?」
×いつみ
「善良な天使くんはか弱い女の子におなら疑惑を押しつけて
 逃げたりしないと思うのっ」
×啓人
「ごもっともです」
×
 あと、こっそりぱんつ鑑賞もしないと思う……
 これは自戒としておこう。