GALLARY

*Seno Itsumi*
×
 パジャマ……だ。
×
 来栖祐果子様の! くるしーの! パジャマ姿!!
 つまりパジャマパーティーというやつか!?
×
 これは破壊力とかそういうレベルじゃなくて、
 不必要な勃起リスクが……!!
×祐果子
「……永倉さん?」
×啓人
「ゃ、あ、ああっ、ごめんなさい。
 これ置いたらすぐ出ていきますんで」
×小夏
「そんなこと言わないで、お兄ちゃんも一緒にお茶しようよ。
 祐果子さんがすっごくいい紅茶持ってきてくれたんだよ?」
×啓人
「いや、でもなぁ。女の子同士で楽しんでるところに悪いだろ」
×
 視線を逸らすと、その先には瀬能さんの顔があった。
×いつみ
「そんなの気にしないで。
 永倉くんが嫌じゃなければ、少しお話ししない?」
×啓人
「そんな風に言ってもらえるなら……ありがとう。
 じゃあ、お言葉に甘えて」
×
 やかんをテーブルに置いて、俺は3人から少し離れた位置に
 腰を下ろした。
×いつみ
「わぁ、いい香り~」
×祐果子
「……うん、美味しいですね」
×
 来栖さんが持ってきてくれた紅茶に舌つづみを打つふたり。
×小夏
「ふぁぁ、今まで飲んだことのない味がする!」
×啓人
「高い紅茶っていうのは、草の味がするんだな……」
×小夏
「お、お兄ちゃん……そのコメントは適当すぎないかな?」
×啓人
「いやいやいや、だってさ、するだろ? 草の味」
×
 俺たち兄妹の舌のクオリティには失望する……
×いつみ
「普段飲んでる紅茶とは全然違う、この……なんていうのかな。
 生々しい香りのことかしら?」
×啓人
「生々しい、か……うん。そんな感じかも」
×小夏
「全然草の味じゃないじゃない……もぉ、恥ずかしいなぁ」