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パジャマ……だ。
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来栖祐果子様の! くるしーの! パジャマ姿!!
つまりパジャマパーティーというやつか!?
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これは破壊力とかそういうレベルじゃなくて、
不必要な勃起リスクが……!!
- ×祐果子
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「……永倉さん?」
- ×啓人
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「ゃ、あ、ああっ、ごめんなさい。
これ置いたらすぐ出ていきますんで」
- ×小夏
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「そんなこと言わないで、お兄ちゃんも一緒にお茶しようよ。
祐果子さんがすっごくいい紅茶持ってきてくれたんだよ?」
- ×啓人
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「いや、でもなぁ。女の子同士で楽しんでるところに悪いだろ」
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視線を逸らすと、その先には瀬能さんの顔があった。
- ×いつみ
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「そんなの気にしないで。
永倉くんが嫌じゃなければ、少しお話ししない?」
- ×啓人
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「そんな風に言ってもらえるなら……ありがとう。
じゃあ、お言葉に甘えて」
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やかんをテーブルに置いて、俺は3人から少し離れた位置に
腰を下ろした。
- ×いつみ
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「わぁ、いい香り~」
- ×祐果子
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「……うん、美味しいですね」
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来栖さんが持ってきてくれた紅茶に舌つづみを打つふたり。
- ×小夏
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「ふぁぁ、今まで飲んだことのない味がする!」
- ×啓人
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「高い紅茶っていうのは、草の味がするんだな……」
- ×小夏
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「お、お兄ちゃん……そのコメントは適当すぎないかな?」
- ×啓人
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「いやいやいや、だってさ、するだろ? 草の味」
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俺たち兄妹の舌のクオリティには失望する……
- ×いつみ
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「普段飲んでる紅茶とは全然違う、この……なんていうのかな。
生々しい香りのことかしら?」
- ×啓人
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「生々しい、か……うん。そんな感じかも」
- ×小夏
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「全然草の味じゃないじゃない……もぉ、恥ずかしいなぁ」