- ×祐果子
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「こんにちはー! 今日はみなさん忙しい中お集まり
いただいて本当にありがとうございます、来栖祐果子ですっ」
- ×
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屋外ステージにくるしーが現れた途端、会場の空気が爆発する。
- ×小夏
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「お兄ちゃんっ、生くるしー! 生くるしーだよっ!
ふぁあああ~っ!」
- ×
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俺の隣で妹も爆発していた。
- ×音杏
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「へー。人気あるんだ……あの子がくるしー?」
- ×いつみ
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「うん。わたしたちの年代では、一番人気がある人かな」
- ×いつみ
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「…………」
- ×音杏
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「うーん。なんなの最近の声優業界は?
巨乳巨乳アンド巨乳?」
- ×いつみ
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「アンドってなによアンドって」
- ×いつみ
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「…………胸だけなら互角なんだけどなぁ」
- ×司会
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「うわぁぁ、すごい歓声!
どうですかくるしー。みんなを苦しめてる感想とか!」
- ×祐果子
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「いやいやいや。もぉ、そのフリやめてくださいよぉ~
またやるんですかぁ? それじゃあ――」
- ×祐果子
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「みーなさーんっ! 苦しんでますかぁー!?」
- ×徹心
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「ふぉおおぁおおおっおおおおお!!!
くるしぃぃいいいいぃいいいっっ!!!」
- ×
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確保していた手前の席でこのステージを見ている徹心の声が
ここまで聞こえた気がした。あいつ苦しみすぎだろ。