- ×小夏
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「きゃあああぁぁぁぁぁぁっ!
なんでこのダンジョンにゴーレムが出てくるのぉおお!?」
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小夏さんのお芝居は、初回はたどたどしさが感じられたけど……
最近は堂々としていて、なんだか頼もしい。
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彼女の努力が、回を重ねるごとに実を結んでいくのを感じる。
- ×祐果子
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「…………」
- ×
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ちゃんと成長している小夏さんが、まぶしく思える。
わたしなんか、すぐに抜かされてしまうかも。
- ×
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……そろそろわたしのセリフ。
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気を緩めずに、きちんと入らないと。
- ×祐果子
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「結界が完全に起動するまでにはもう少し時間が必要です。
コアエネルギーを使っての魔導は、今回が初めての事……」
- ×祐果子
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「それゆえ、どんなトラブルが起こり得るのか、
わたしたちにも予測がつかないのです」
- ×
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わたしの役は、魔導士。
- ×
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専門用語をたくさん使う説明セリフが多いので、
言い回しには気を遣う。
- ×祐果子
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「良くてパーティーの全滅。最悪の場合、下層世界の消滅です。
人としての形を残せるなら、運がいい方なのでしょうね……」
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っ……
- ×
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テストの時に、満足のいかないお芝居をしてしまった
箇所だった。
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本線では気を付けようとしていたのに……
甘くなってしまった。
- ×祐果子
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「アイ、聞こえますか? 返事をしてっ!」
- ×
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…………
- ×
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今のところも、もう少し……
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『切迫』『緊張』――そんな単語を、台本には記してある。
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でもそれを、きちんとお芝居に乗せられただろうか。